住宅街にあるとは思えない里山の様な敷地には、ご主人が茶室から見た庭の風景を全てご自身でデザインしています。100年近くある大きな柿の木を中心に里山のような自然な庭。いつ伺ってもリラックスできる特別な場所です。 経年劣化で朽ちていっても人口の素材は使いません。シロアリに食べられてしまった水屋の修繕をするときも「シロアリと付き合いながらやっていくよ」とご主人の言葉は庭と家とこの土地を本当に好きなんだなと感じました。 修繕、リノベーションは広縁、室内階段、廊下、和寝室、浴室、庭の井戸屋形など。
ウッドデッキ
素材:ヒノキ キシラデコール仕上げ
元々あった縁側は雨が当たる部分が腐食してしまったので、奥行きサイズを変えて、飾り柵を付け、部屋から出入りする段差をなくし、キシラデコール塗装で仕上げました。
庭 井戸屋形・中門
素材:もちの木・ヒノキ・銅板
杉で作られていた井戸屋形がシロアリの食害にあったので、取り壊しました。材料は庭に生えていた樹齢80年近くのもちの木を伐採し、大工さんが加工して柱にしました。通常は木材を乾燥させて加工しますが、ご主人の希望で伐採後すぐに加工し井戸屋形の柱にしました。
玄関・廊下
素材:ヒノキ
築80年以上の家で地面からの冷え込みとシロアリ予防のため、廊下と玄関の床の張替をしました。既設の床を剥がすと、昔使われた柱材や大引材がリサイクルして使われていました。昔は木材が高価だったため、大工さんが大切に材料を使っていたことが目の前で見ることができました。床下の構造を補強、防蟻処理し、断熱材(パーフェクトバリア)を施工。新しいヒノキの床材を貼りました。玄関には踏み台と、コート掛けを足しました。
母家・離
素材:熊本産いぐさ減農薬畳
母家の玄関と離の寝室の畳の表替え。
仏間
仏間を照らす蛍光灯が点くまでに時間がかかっていたのでLED照明に交換。
広縁増築
母家から茶室に向かう廊下を広縁として増築。