猫たちとシェアするリビングダイニング

猫たちとシェアするリビングダイニング | リノベーション

人も猫たちもストレスなく部屋をシェアすることと、無垢材と漆喰を使うことがテーマ。

オーナー様からオーダー頂いたのは、猫5匹と家族がリビングダイニングをシェアしたいというご要望でした。 今までは猫たちがこのマンションのリビングダイニングを自由気ままに動き回っていましたが、壁や家具、家電を痛めてしまっていました。 人も猫たちもストレスなく部屋をシェアすることと、無垢材と漆喰を使うことがテーマ。
元のキッチンも猫たちと共有で、猫たちがいたずらしないように工夫はしていましたが、やっぱりちょっと大変。 クロス貼りの壁も爪研ぎに最適でボロボロになってしまっていました。お掃除や補修も大変でした。 他の問題は、鉄筋コンクリートのマンションなので夏の湿度の高い季節は床がベタつくこと。臭いがこもってしまうことでした。 もうひとつの問題は猫たちと人のスペースを仕切りたいけども、南向き縦長のリビングダイニングなので、壁を作ってしまうと自然光がキッチンまで入らないことと、エアコン1台しか設置ができないため、室内の温度調整をどうするか。 その問題は猫たちのスペースとダイニングスペースを木の格子と収納で仕切り、猫たちが抜けられない程度に大きいスパンにし隔てる面積を最小限に設計。ダイニングから猫たちの様子も見ることができ、光と快適な空気も共有できるようにデザインしました。

『施工前』


 

『施工中』

収納スペースを作りつつ、仕切りの格子を立てていきます。

運動が大好きな猫たちのスペースの初期のプランは可動式のキャットウォークを検討していましたが、不安定になったり、もしジャンプの反動で外れることのない様に固定式のキャットウォークに変更しました。レイアウトはお年寄りの猫も若い猫もスペースの取り合いにならないように配置しました。 コンクリートの壁側は下地を組んで、猫用のステップを固定していきます。トイレの位置や電動式の水場、トイレの砂置場もレイアウトに入れて、雑然とならないようにします。

漆喰でコンクリートの壁と天井を仕上げていきます。

 

『完成』

自然素材のツートンでメリハリもありながら優しい色の空間に仕上がりました。ダイニングテーブルやベンチも大工さんの手作り。

ダイニング側

テレビボード

格子にも猫用キャットウォークを固定したので、ダイニング側から猫とコミュニケーションが取れます

空調が巡回するように格子は床まで。空気や埃が溜まる空間はない様にしました。足元にも光が入るので、ダイニングも暗くなりません。

仕切りの扉は猫スペース側からは簡単に開けられないようにし、ダイニング側から物を持ったままでも開けられるラッチ。

人のスペースは、リビングの中央に置かれた冷蔵庫は目隠し壁を作り、そこへ収納。キッチンは同じサイズで入れ替え広く見せるため、漆喰と同じ白で統一。

リビング側

引っ越し先から戻ってきた猫たちも場所の取り合いもなくステップで遊んでくれています。

漆喰の壁 気に入ってくれたかな。

工事が終わる頃、古株猫のジジさんがいちばんに仮住まい先から1番に戻ってきました。ステップ間を移動してみたり散策していました。仕上げ作業している私にたくさん話しかけてきてくれました。気に入ってもらえたのかな。

引っ越し後も、漆喰の壁や木部分や床を引っ掻いたりしなかったようです。漆喰の消臭、殺菌効果で猫の臭いも無くなったそうです。
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