うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

大規模リノベーション 軸組補強

内装解体後はまずは構造の補強。

今回はお客様自らが補強方法を検証してくれているので、びっくりですよー。すごい。

床下の状況。玉石の上に床束という木材が載っています。全然傷んでいないよ。築54年。

根がらみという床束同士をつなぐ木材もあり転倒防止しているのはこの当時珍しいです。おまけに斜めにも転倒防止がやってある。見事。

根太

根太と言われる床材を貼るための下地材は、昔よく言われた角材の半割というもの。巾が広く、厚みも1.5寸あり。断熱材は当時は流石になかったようですね。全く傷みなし。

梁は何と~栂の一本モノ。栂材は強度が高くてたわみに強い。硬い木材だよ。そこに丸太がかけてある。屋根の下地材はヒノキの野地板。劣化無し。

白い木材がありますが、これが新しい筋交い。特殊な金具で接続です。

筋交い補強を延々とやっています。

次回は当時の大工さんの仕口・継ぎ手を披露します。
素晴らしい大工さんで担当してくれている棟梁も「この大工は凄い」と一言。

当時の最新の手法もやっており、びっくりしていたよ。
やった大工さんは当時30歳とのこと。
丁稚上がりでバリバリの時。何でもやりたい時期。
そういう棟梁がいなくなってしまった今が少し残念過ぎます。

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