本当に久しぶりに胴縁欠きという仕事をしました。
タテに立てる下地に欠きこみを入れてヨコ材を通すための細工。ネットから画像お借りしました。すみません。真ん中の絵が胴縁欠きというものです。
まずは立て残に丸鋸で切り欠きを入れる。入れる胴縁はヒノキの45*21のもの。
巾は45㎜ちょっとですよ。
大工の世界に墨残し、墨切りという言葉があります。
墨残しは鉛筆のラインを消さずにカットすること。
墨切りは鉛筆のライン上をカットすることを言います。
墨一本=鉛筆のライン一本、厚みがあるのでそこを考えて組み合わせる木材を想定してカットしていきます。
今回は下地なので、ギリギリの寸法だと納まらないので大胆に墨より大きめにカット。
この後に鑿でさらえます。
写真上の方は切り欠いた後。
材種を杉でやりましたが、こういうことをやるにはやはり松材が一番。
杉は目粗なものが下地材には多く、鑿を入れるとボロッと取れてしまいます。
2本の鑿がありますが、左が8分鑿(24㎜巾)、右が寸四(すんし)と言って1寸4分(42㎜巾)の鑿です。
最初は8分鑿で優しく欠きこみを入れ、最後は寸四鑿で大胆に叩く。
大工道具は木を見て、やることを考えて道具を使い分けます。
久しぶりにやってみて、腕も落ちたものです(涙)
時間ばかりかかって進まず(笑)
若かりし頃はめっちゃ速かったのにねー。