木造住宅の基礎は、昔は精度が悪くて鉄筋入れてコンクリート打てばOKみたいな風潮がありました。
ジャンカがある、アンカーボルトがひん曲がっている、天端が水平ではなく誤差を大工が直す、布基礎部分の通りと言われるところはまっすぐになっておらず、酷いと大工が敷き込む土台が基礎からはみ出したりって結構あったんですよ。それが普通でした。それを修正して水平な、垂直な家を建てるのが大工の腕みたいところもあり、若いころは「何でこんなことしなきゃならんのだよ~基礎がちゃんとしていれば大工がこんなことしなくて済んだのに!」とよく思ったものです。
様々なポイントがある基礎を一つずつ分解して説明していきます。
私たちがつくっている基礎は間違いなく名古屋ナンバーワンです。だって勉強して正しい施工しているんですもの。
基礎屋さんにもその対価はしっかりとお支払いしている。安かろう、悪かろう、見栄えだけは良さげという現場をしばしば見ますが、ひと手間、ふた手間かけていない。それは断言できます。
まずベースの鉄筋とコンクリート。
写真のようにベースコンクリートは15㎝打設します。
でもコンクリート打設すると本当に15㎝打設しているかどうかはわかりにくくなります。
そのために、目印をしっかりつけて必ずそこまで打設するようにします。
これ意外としっかりやっていないんですよ。
15㎝と図面に書いてあって、実際は14㎝だったということもあるのです。
鉄筋の下にある防湿シート。
地面からの水蒸気を受け水滴がすごいですよね。
鉄筋を配筋する前に敷き込むので、作業中破れます。
必ず破れが出ます。そこをテープで補修しないといけません。
これ意外とやっていないよ。
だってコンクリート打ってしまえば全然わからないんだもの。
モノづくりは職人の良心が必須ですが、ちゃんとしたルール設定も必須。
こういう小さなことをぜひ知っておいてください。
基礎施工品質について継続して書いていきます★