ビ・バップと呼ばれるジャズのジャンルでチョー有名なのがSonny Clark Trio。
このアルバムのオリジナルイシューは恐ろしいほどの高値で取引されています。
ブルーノートというレーベルだけで価格が飛び上がるほどになるのは、録音がいいからです。
録音技師「ルディー・ヴァンゲルダー」という天才が手がけているんです。
Wikipediaより
ヴァン・ゲルダーは一般に音楽史上で最も重要なレコーディングエンジニアの一人と考えられており[1]、古典的名盤といわれるものも含め、数百のセッションを録音したジャス史の影の伝説的人物である。現在一般的に考えられている「ジャズの音」を作ったパイオニアであり、歴史に残る数々の録音を残してきたその功績から2009年にNEA Jazz Masterを授与されている。
彼はジャズのレコーディングに今までになかったような明晰さを持ち込み、トランペッターのマイルス・デイヴィス、ピアニストのセロニアス・モンク、サックス奏者のウェイン・ショーターやジョン・コルトレーンといったジャズ界の偉人の作品を多く録音した。ゲルダーは多くのレコード会社と仕事をしたが、特にブルーノートと深い関係を持っていた。
ヴァン・ゲルダーの録音手法は、多くの場合、温かさと存在感のある音の仕上げを賛美されているが、この評価は全面的に共有されているわけではない。特に評論家は、ピアノの音が細く隠れがちなものになってしまうことに不満を表明している。評論家のリチャード・コックは、ヴァン・ゲルダーのピアノの録音手法は、しばしばピアニストの演奏と同じくらい独特のものであると書いている。
これこそジャズだ!という録音を作り出した彼は2016年まで存命。
数多くのジャズメンの魂を形にしてきた功績は偉大です。
さてアルバムのソニー・クラークについて。
薬のせいで若くして夭逝。
でも残したレコーディングは不滅です。
彼のピアノは転がるように弾むんだよね。
そこにチェンバースのベース、フィリー・ジョーのドラムが炸裂。
静かなピアノトリオを聴きたい方は、少し??となっちゃうかな〜。
Sonny Clark (p) ソニー・クラーク Paul Chambers (b) ポール・チェンバーズ Philly Joe Jones (d) フィリー・ジョー・ジョーンズ
でも一回聴くとはまります。
とにかく豪快にスイングする。
ジャズはスイングしなきゃダメ。
マイナーレーベルから出ているこれもいい。
あ残念ながら、2枚ともCDしかありません・・・だって高いんだもの。聴いて損はないです。ぜひ。