野地板と書いて「のぢいた」と読みます。私が大工の修行した頃は、この材料は至るところで使っていました。
屋根の下地材、壁のモルタル仕上げの下地材、タイルの下地材など使う用途が大変多くて、しょっちゅうこの材料を触っていましたが、全く見かけ無くなりました。下の写真は会社の倉庫の内側。
柱や筋交の奥に横に並べて張ってある板が野地板です。
この上に炭化コルクを張り漆喰を仕上げていくと言う工程になります。
外壁の色集めるので相当な数の野地板を違いますが、材木屋さん曰く「手間がかかる…乾燥させるために並べるのは手間の方が高くて(笑)」としばしば言われます。
私この材料は丸太の一番ふちっこ…外側を使います。
貴重な材木を全て使うと言うためには非常に有効な材料なのですが、最近は合板と言う便利なものがあり、合板の方が数字で計算できるために性能を求めるとすべて合板になります。
垂直に立つ構造材をこの材料で横に繋げば誰でも丈夫になるとわかりますが、無垢材は強度にバラつきがあるため、数値という形ではなかなか出にくいのです。
ただこれで作れば、100年はおろか200年も持つよ。
それは古民家が証明している。
合板では接着剤が剥離しバラバラになってしまうけど、本物の1枚は湿気が淀まない限り全く傷まないと言うのは古民家を見ればわかります。
私たちは昔からこれをずっと使ってますがこれからもずっと使っていく予定です。
材木の業界も支援しないとね!そしてお客様の家が長持ちすること。
いくら性能が良くても長持ちしなかったら意味がありませんもん(^^)