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自泉会館

先日の大阪ジャズライブ参戦の前に立ち寄ったのが、岸和田城。

城は復元城址なので、天守閣より縄張りを見るのが楽しみで城周辺をうろついていると・・・何ともクラシカルなのにモダンな建物が・・・

岸和田市のホームページにこんな紹介が。

現在のユニチカの前身の一つ、岸和田紡績の2代目社長・寺田甚吉が、会社の社交場などとして昭和7年(1932)に設立した建物を、昭和18年(1943)に岸和田市へ寄贈。以降、音楽ホールやギャラリー、会議室など文化活動の場として一般開放されています。関西の建築家・渡辺節が設計した近世スパニッシュ風の建物は登録有形文化財に指定されており、建築業界でも注目されています。イベントがないときのみ館内を見学でき、テレビドラマで使われたピアノなども展示されています。

築93年の建物。昭和初期。

小屋組の換気口が丸くていかす。窓のアイアン手摺も優れたデザイン。

ファサード。欧米文化がまだまばゆい時期だったのでしょうね。神殿みたい。

ファサード天井は幾何学模様を意識しているはず。屋根形状に合わせて太い木を額縁のように回すのはセンスいい。

フロント。オープンしているのに、見ることができたのはここだけです。あとは立ち入り禁止。

R型の手摺に寄り添う親柱の天端に菊の御紋?菊に見えるけど、菊の花はもっと花びらがたくさんだったかな?

親柱下にある大理石。蹴上部分に面白い紋様がある。赤い絨毯めくりたかったけど我慢。

階段手摺の子柱を支えるカーブの部材は真鍮と見た。この色の変化はおそらく真鍮。美しいカーブにうっとり。

階段天井を見上げるとこれまた天井に木の枠を流している。太さと間隔が絶妙。

入れない部屋だったけど、カーテンの隙間から写真をバシャバシャと。マントルピースのデザインが素敵。

ボウウインドにアールの天井2段重ね。手間食ってるよ。

床はナラの市松貼。

天井には太い梁を表し。シャンデリアがレトロチックで最高。

岸和田で一番印象に残ったのはこの会館でした。
お城よりここだったとは笑ってしまう。

明治の洋館を見ているようで、しっかり中を見れるなら車まで戻ってスケールと差し金を取ってきて細かなディテールの採寸したいぐらいでした。
それほどディテールが優れているということ。明治村みたいだったよ。

岸和田市が保有していることで、解体されたりはなさそうで良かった。こういう町に点々とある古民家、レトロな洋館は個人所有のものも多く、維持管理が難しくてどんどん解体されてしまうこの頃。
こういう建物がある立地はたいてい町の中心街。ということは土地の固定資産税評価額はめっちゃ高い。負担も大きい。重文指定するなら、固定資産税を大きく減免するとかしてあげてほしいものです。白壁町のお客様宅は明治38年築。四半世紀前に大規模リノベーションさせていただきました。

景観重要建造物等指定されていますが、負担が大きいと聞きます。指定するならそれなりの支援してあげないと。こういうものは日本の文化。まだ傷みもしていない道路をほじくり返すお金があるならば、その一部でいいので支援してあげてほしいと願います。

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