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昭和の優れものデザイン その5

縁側のフローリングと雪見障子の敷居。 

材はオール本栂というもの。
栂材の魅力は、
1.固い、だからすり減りにくい。

2.色が淡いピンク色で眉目秀麗。

3.栂普請と言って、昔は土台、柱、梁・桁などの構造材から床材、敷居、鴨居、長押まで栂材を使用するという贅沢普請の最たるもの。

4.栂材は昔は構造材の梁・桁に使われていたが、理由は曲げにめっちゃ強いということから

こんな理由があり、昔はしばしば使われていた材です。
栂材木挽き専門店があったぐらいですよ。私の知っているところでは、中川区の山王に何軒かありました。堀川近くで丸太が川に浮いていたものです。
丸太の運送は川を利用していた時代がついこの間まであったのです。

先日も解体着手したお客様宅で栂の敷居を取り外してきました。

経年変化で真っ黒ですが、正真正銘の栂材。 

敷居の仕口部分はマチホゾ差し。昔の大工は手が込んでいる。今なんてビスでとめて終わりだよ(´;ω;`) 

切り口は目がきめ細やかな栂材。とってもいい材を使っています。

ついでに畳下地の荒野地板も栂材だったので1枚取り外して持ち帰り。

畳下地に栂材を使うのは珍しいです。大半が杉。それよりも上等だと桧。
ヒノキの上を行くのが栂材。

まだ現役だよ。

ここを合板でやってしまうとアウト。傷む。だから取り替える。
無垢板は湿気を含んでも湿気が抜ければ劣化しない。木とはそういうものです。

時間が経過したお住まいに行くと半数以上はこのような栂材が使われている。
質がとてもいい。

今は壊滅状態。こういうところに心を砕く建築屋もいないし、施主様も知らない。

日本の素晴らしい文化でもあるのですが、皆無になりそうです。少し寂しいです・・・



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