玄関を1畳増築しています。ここは私が屋根のデザインをしたところで、結構こだわってプランニングしてます。
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ここの穴が掘られたところがポイント。
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上のホゾ穴は梁、下のホゾ穴は方杖を入れます。赤身の強いいい杉材♬
方杖を入れる下の穴の左横に虫食いの跡がありますが、これはカミキリムシが樹皮の裏に入って卵を産み付けた痕跡です。木材自身の強度に変動はなしというデータはあるのでご安心を。
虫食いの穴を心配するならホゾ穴を大きく開けすぎる方がはるかに強度を落とすので、必要最低限の巾、深さでやるのがプロのthe職人というやつです★
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柱金物がついています。筋交い金物はこれから。
2階の今。フローリングが少しずつ貼られているよ。
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1階。
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窓に水切りシートを丁寧に施工。窓台欠きも。
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柱と窓台の仕口(仕口とは木材を直角方向に接続させる部分を言います)は柱を欠きこんで入れる。
これは定番中の定番の大工仕事のはずなのに、最近の新築を見ていると無し。
欠き込みなしで付けるのを「イモ」と言います。
「あの大工の仕事はイモだでよ」と昔の職人からよく聞いた言葉です。
最悪のけなし言葉。腕がない職人という意味です。窓台欠き一つで建築の良し悪しもわかるものさ。
木が痩せても窓台が外れない工夫なのです。地震にも木組みの一つなので有効に決まっているけど、こういうことは行政の基準にはなし。昔の建築をないがしろにしているのではないかと思うこの頃。
ベランダだったところは板金屋根に変更。これで漏水心配なし。
下地作りが大変だったと思うよ。
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やはり現場に行くのが一番楽しい。
図面も楽しいけど、現場に行くと一介の職人として見るからねぇ。
職人気質が抜けない自分もどうかと思いますが、マネージャー役も頑張っているから許そう(笑)
工務店らしくっていいじゃん!と自分を褒めてあげないとねー。
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