構造部材、下地材はオール国産材、奥三河の杉、桧を使っている私たちですが、神棚の榊も国産オンリー。
師走に執り行った地鎮祭の際に祭った榊もいただいてありがたく神棚でイキイキしていますぞ。
国産の榊は長持ち。
中国産の倍以上の価格はするけど、倍長持ちすれば同じ価格ということ。
倍以上長持ちするので、トータルコストは安上りということになる。
目先の価格で右往左往はいけませんよ。
家も然り。
業界紙のデータですが、家を建ててから30年間で家の維持に追加投資する費用は平均1200万円です。
例えば2000万円で建てても、30年後は3200万円の家になっている。
私がよくお伝えしているのは、「毎年10万円だけ家に回す費用を貯めてください」「大半はメンテナンス費用のみだから」と。
ということは2500万円で建てて、30年×10万円=300万円。
すなわち2500万円+300万円=2800万円<3200万円ということ。
劣化しにくいもので構造も仕上げも行うことで大幅にコストダウンなのです。
中途半端にコストカットするから後々追加投資をたくさんする。どうしたものかと思います。
最近、名古屋市耐震診断で伺うお住まいはどれも長年コストをかけていないお住まいです。
新築当時、ちゃんとしたものを使っているからです。
40年近く大きな追加投資なく維持管理できているのは、新築当初の計画が良いからです。
昔の棟梁の家はそういう家ばかりです。軒が伸びたプランに、躯体がちゃんとしているから、劣化しにくい。
愛らしいお住まいばかりで「壊してはいかんよ、耐震+断熱+間取り変更+外内装リフレッシュリノベすりゃ激変するから!!!」といつも心の中で思っています。
しっかりしたものをつくる、そして長く使う、こういう部分は往時の日本人の美徳だったと思います。
最近はどうも違います、残念だけど。
リフォーム屋の餌食になってはなりません。やらなくていいこともやってしまう。
すべきこととしなくていいことを明確にしなきゃ。
一本の木の柱は最低でも60歳以上。ならば60年は最低使ってあげなきゃ。梁・桁なんぞは100年生ものが大半です。
ならば100年は使ってあげなきゃ。
榊一つからいろんなことを思いめぐらしています★