「漆喰(しっくい)での調湿性能のすごさ」をご披露しましょう。
漆喰は石と以前書きました。石なのに調湿性能がある??と首を傾げる方も多いはず。
私もそう思う一人。
厳密にいえば石灰ですから、石の細かな粉ですが。
漆喰を塗る時にたくさんの水を使います。元々石灰という粉ですが、粉に水を加えるで練るとドロっとした粘り気のある漆喰になります。
石灰の中に「ぎんなん草」などのつなぎ材を入れてますので、ネバネバの泥状に。
「ぎんなん草」はこれ。
海草です。
水分が抜けて固まる時に小さな小さな孔ができます。多孔質の穴。目に見えない孔です。
そういえば木も見えない孔がいっぱい空いています。導管と言われるもの。
「導管」の画像はこれ。
木が水を吸い上げる時の水路です。目に見えないけど、顕微鏡で見るとこんな風です。
木が湿気を吸ったり吐いたりと調湿機能を持っているのは、水が抜けた後の導管に湿気をストックしたり、そこから湿気を放出したりするからです。
漆喰も同じように多孔質の穴があり、同じように機能を持ち合わせます。
常時、この小さな穴に空気中の水分を閉じ込めたり、放出したりしているから調湿機能が発揮されるのです。
常に湿度を適度に調節することで結露が起きにくい環境を実現。建物は傷まないので、維持管理はとても容易です。
うえやま建設のモデルハウス&事務所棟の湿度環境はこれ。
外の湿度が100%の6月30日はモデルハウスは55%、事務所棟は56%の湿度。快適。サラサラ。
この心地良さはモデルハウスで体感してください。
元々石の粉なのに、こんなすごい力を持っている漆喰に私は憧れるな~★