うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

基礎が石

現場近くの方から「少し見てほしい」と言われ伺うと、基礎に石が使ってありました。

聞けば昭和28年築とのこと。
戦後、資材が不足する時代での建築は大変だったと思います。
石の下がコンクリート。
これは手練りです。生コンクリートではありませんよ。

手練りのコンクリートで水平面を作り、そこに石を密着させて柱を建てるという石場建てという工法。
束石にはこんな御影石が・・・

石は吸水率が低いので、木にも湿気が到達しない。だから劣化しない。
おまけに屋根は大きくせり出す昔の日本の家。雨も当たらないので劣化しないんだよね。

戦後、大変な時期での建築で費用もかけられなかったと思いますが、基本はしっかりとある。
これが日本の木造建築の基本です。
良いものを見せてもらって感謝だよ。

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