うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

Helen Merrill with Clifford Brown(EmArcy1955年)

大名盤中の大名盤。

ジャズに少しでも興味を持った人で知らない人はいない大名盤と思います。

何といってもジャケットが素晴らしい。
こういう校正ができる1950年代のアメリカの豊かさを感じずにいられません。
ジャケットがブルー一色になっているのも価値を高めている。
ヘレン・メリルのハスキーボイスも素晴らしいけど、バックでキュートなペットを奏でるクリフォード・ブラウンがヘレンの歌を数倍にも魅力的にしています。

ミリオンセラーとなったこの一枚でスターダムにのしあがった彼女ですが、もう一枚ストリングスをバックに歌う一枚が有名なだけで他にはないんだよね。
10数年前、名古屋ブルーノートに彼女が来るので、行きましたよ。
もうその時は80歳半ば。

声が出ない。途中で休憩でバックバンドの演奏のみ。これを繰り返していた。

でも仕方ないよね。ヘレンに会えたことだけで奇跡。

1950年代に活躍したジャズジャイアンツも少なくなってしまったよ。
ソニー・ロリンズもまだ存命。
メリルと同年代。
アメリカの力強さ、豊かさを感じるアーティストのアルバムをぜひ聞いてみて。古さは感じないよ。


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