うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

人にはそれぞれの役目があり

昨夜、高校時代の親友の訃報が届きました。
6/10に金山で落ちあい、居酒屋で一献、そしてカラオケで二人の共通項松山千春を歌いまくり、ラストもう一軒行ってミッドナイト、「また納涼会やろう」と別れたのがラストになってしまった。

高校卒業後にいきなりきつい大工修業に入り心が折れそうな自分を支えてくれた唯一無二の男でした。

彼は名城大、私は大工。コンパも誘ってくれて行ったし、夜な夜な彼の家で過ごしたものです。

松山千春や戦国時代や幕末に引き入れてくれたのも彼。
最初に吉川英治著の宮本武蔵を貸してくれて読破したのが歴史ものに深入りするきっかけだったよ。

高校では日本史を受けてて、理系にいるのにテストは全て100点でずっと好きだったけど、ぐいっと深みに入れたくれたのは彼。
そこから司馬遼太郎にはまり、ほとんど読み切っています。

司馬遼太郎の本を読むと己の「生き様」を問うことになります。

彼と私は異なる道だけど、根本の精神はここから出ていると思います。

幕末に多く輩出した一つの分野に特筆すべき能力を発揮し、若くして命を散らした武士たち。

彼らの生き様と己を照らして「オレたちはどう生きる」と一緒に語り合ったことがついこの間のようです。

所帯を持ってお互いに多忙になり、なかなか会えなくなってしまったけど、7年前の年賀状で転職したと書いてあり、飲みを開きましたが、その時に新しいことにトライで本当にワクワクしていると目が輝いていた。56歳の転職。この決断のかっこよさは私には到底敵わないなーと心底思ったものです。私もずっとトライ&エラーを繰り返していますが、あの目の輝きは己に誓いを立てて一歩踏み出す男の勇気を見ました。

高校時代と変わらない彼が魅力的だった。

そんな一緒に時を駆けた彼が天に駆け上がった。
「人は役目を終えた時に天に駆ける」はお互いの共通の思い。

幕末の勤王の志士、高杉晋作、坂本龍馬たちも役目を終えた時に天に駆けた。
逆の立場だった新撰組の近藤や土方も然り。

彼も役目を終えたのだろう。
最後にあった時に息子の心配をしていた。話を聞いていると心配などしなくて良くて、ちゃんと精神の自立をしている息子だぞ!彼の思いをそっと支えてやればいいぞ!とアドバイスしたけど、どうしたのかな・・・聞かずじまいになってしまった。

今夜会ったら「バカヤロー」ぐらいしか言えん。
blogを書いて少しは心の整理しようと思ったけど、この虚しさと向き合わないといけない自分がしばらくいそうです。


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