うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

ゆらり東北 その4

湯主一條を出てすぐに白石城址があります。

伊達政宗の重臣片倉小十郎が納めた城。小ぶりだけど、いい城だった★

何しろ木造のよる再建。

中に入るとこれです。チョー重たい城を支える屈強な丸太、梁。

消防設備のための鉄管配管が興ざめでしたが、建物は実に立派。質実剛健。

床の釘は頭巻という和釘。以前紹介したよね!

連子窓。格子が哀愁を感じさせてくれるよねぇ。

手摺は本来の高さにプラスステンレス手摺増設。犬山城はこのステンレス手摺が無くて、バランス崩すと落ちそうな感覚になる。おまけに回廊は雨水を外に流すために斜めになっているし。

当時の人たちは背が高くなかったので、この木製手摺の高さで良かったのだと思いますが。

天守最上階から白石市を見下ろす。雄大。

この石垣は当時のものかどうかはわからないですが、野面積という石を加工せず積み上げ、隙間に小石を叩いて埋め込むという原始的なものです。でも荒々しさがあって戦国の気風を感じさせてくれるのはこれかな?

江戸期になると打ち込み接という石垣が主流で野面積は採用されてなくなったようですが、この積み方で500年近く現存しているのてせ石垣の役目は果たしている。

大坂の陣で片倉家と一戦を交えた真田幸村は、片倉家なら託せると思い、娘の阿梅らを託したという話が残っている。真田幸村の系統が片倉家に残っていたとは凄い話です。
ばれたら伊達家存亡の危機にもなりそうな危険を冒してまでもらい受けた片倉家はかっこよすぎ。

白石は仙台市の南西すぐ。関東からの侵攻の盾となるべく配置されたのは重臣中の重臣だからだろうな。
行きたかった白石城址に行けてとっても幸せな時間でしたよー。



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