昨年から打合せをしてきたマンションリフォーム、完了です。
化学物質に過敏な方がお住まいになる空間なので、床、壁・天井などの仕上げ材のサンプルを何個も作成し、テイスティングしていただいた上での仕様決定。
なかなか難度高しの施工になりましたよー。
素材秀逸なれども、難度高し~秋山真之風(天気晴朗ナレドモ、浪タカシ)に一言(古すぎ?)
床はカバ桜床暖房用。すでに温水式の床暖房があり、床材を釘で固定することができなくて脱オキシムシリコンコーキングで接着。これなかなか難しいよ。当然無塗装品。
壁天井は漆喰、中霧島壁をテイスティングした結果、中霧島壁に。火山灰由来の塗り壁です。
チカチカしない風合いと素晴らしい調湿作用。
空気も汚さない優れもの。そういうものは左官職人は仕事がしにくいんです。
接着系がたくさん入っている塗り壁は施工がとっても容易。手間が減ります!と建材メーカーが謳って販売数拡大を狙うのがこの業界の常。
中霧島壁はそれとは真逆の姿勢です。
新しくつけた間仕切り及び建具の木部には栂材を使用。
栂材を巾接材にして幅広の一枚板に。もちろん接着剤はニカワです。
ちょっと難度の高いお仕事でしたが、お客様はバッチリとおっしゃってくださいました。
空気感も良く、安心して住めそうだと。
嬉しかったなー。
畳は和紙で。これもテイスティングした結果、イグサではなく和紙に。
既存の床の上からフローリングを貼っているので、15㎜段差ができます。
そのため接点はスロープにカット。
畳との関係。
ドアとの関係。
このように一つ行うといろいろと細工しなければならないことが出てくるのがリフォーム・リノベーションの難しさ。
でもできた時の嬉しさは大きいねー。
新築もリフォーム、リノベーションもお客様が大金を投じる大きな事業。
真摯な心で向き合わないとね。