新築ばかりがいいというものではありません。
いつもお伝えするのですが、家は何でもいいと・・・
だって家を購入、建てる目的を考えてみましょう。
大半の方が家族の幸せのためとおっしゃると思います。そのために「長くて大変な住宅ローン」を背負うのです。
「一人だったら家建てますか?」とご主人様に聞くとほぼ100%「建てない、アパートでいい」とおっしゃいます。
そうなんです!家族の幸せ、成長を願い重荷を背負ってまでも手に入れるのが家なのです。
賃貸でも目的は達する事はできますよね?
中古住宅でも目的は達する事はできますよね?
新築が全てではないのです。
中古を見る診るコツの床下編。
畳をめくると杉の板が出てきました。
築50年経ても現役。
ここに合板を使うとボロボロになりますよ。何度も見てきました。
土の上にうっすら白く見えるのが石灰です。
石灰は消毒の役目もする。私がご幼少のころは、大掃除すると畳を外に出して、杉の板を外して石灰をまいて・・・これが苦痛でしたねぇ。
床下が土のままでも無垢材を使う事でずっと使えるんです。これは知っておいてくださいね。
コンクリートの上に木がのっていますが、これを床束と言います。床束の上に横たわる木は大引、大引の上にある木は根太と言います。
床束を巻き込むように直角で打ち付けてあるのが根がらみと言って、床束の転倒防止。
コンクリートの塊じゃなくて本当は石がベスト。コンクリートと石の吸水率を比較してください。圧倒的に石は水を吸わない。
水を含まないという事は、木にやってくる湿気も少ないということ。だから腐らないとなります。
ただ石が今はほとんどなくて、コンクリート全盛。これも時代の流れでしょうか。
床束、大引は桧を使っています。これは◎。根太は当時流行った南洋材アピトンというものを使用。これも屈強材で◎。
根がらみは杉。これも◎。
このようにして床をチェックしますが、最後は大工さんの腕をみます。
下手な大工はガタガタです。誰が見ても汚いと思いますし、まず掃除をしない。床下にゴミだらけって結構あるんですよ。
このように書いてもお客様自身でチェックは厳しいと思いますので、お声かけて下さい。現場の調査は大好き。
だって当時の大工が何を考えてやっていたのか、わかるんですもん。
現場が一番いいよ(笑)