知り合いの先生が輪島を視察。記事になっていました。
ひょっとするとウォールスタットの先生と同行されたのかな?
建築強化で連携されているからね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b830b58b0fc08cf9ff56cf05a418009998687c80?page=1
耐震、免震、制震の3つが今あります。
耐震は周知のとおり、免震はビル物に関して少しずつ進んでいる現状です。
制震はなかなか拡大しない。
理由は建築基準法に制震という概念がないからです。
制震は地震の力を制震部材で吸収し、建物にかかる地震力を減衰させるという考え方。
しかし基準法では耐震部材としての扱いになってしまいます。
本当に不思議。
法隆寺の五重塔などは完全な制震構造だと思います。ゆらゆら揺れて地震力を受け流す。
そして1300年現存。
勿論棟梁たちの優れた木組みがあってのことですが、考え方は制震。
木造住宅に関しては耐震と免震の2つのミックスがいいと思う。
私たちが制震部材としてご提案しているのがこれ。
ブレースリー。アルミ製なので劣化はまずないと断言できます。見えない壁体内での劣化ほど怖いものはない。二度目の地震力でも破壊されず残っているので、性能は維持。
油圧式などがありますが、経年変化でどうなんだろうという危惧は私にはあるのでアルミにしています。
耐震は基本構造で強さをつくる、そして耐震面材を適量配置してより強固にする、そして制震部材で地震力を減衰させる。
そうすれば倒壊、大破、中破は免れるはず。
そういう考え方で建物設計をしています。
とても軽い建物なら制震までは必要ないかもしれませんが、それはケースバイケース。
もっと勉強してベストな提案をしていきたい。
これは技術者としての使命ですねー。