半月も前の信州への社員旅行のネタばかりで申し訳なく思いますが、建築的な要素がふんだんなのでご勘弁を。
建物の基礎は石。御影石かな?切削した四角の石を並べてその上に建築。
床下換気口は石をくり抜いた後に鋳物製のアートされた換気口。
明治村で見る換気口です。
何のデザインかはわからないですが、こんな些細なところもデザインしているのが凄い。
昔の職人には妥協はないね。
自分が見て楽しくなるものが作る時に柱にしている思いではないかなと思います。
石の上に載せた土台と柱。
土台仕口は長ホゾ楔打ち込みの納め。経年変化で劣化が出たのでしょうか・・・土台の上に板金水切り。これは最近のものです。
窓手摺の納め。
ここにも長ホゾ楔打ち込みがあるね。
二枚ホゾ。
雨戸を収納する戸袋。
これはまだ新しい。でも上手。
手摺の出隅コーナーを支える鉄製の方杖。
これだけでも欲しいぐらいです(笑)
幾何学模様は明治期の意匠です。主張はないけど、ちらりと見せ意識させる。
楽しくなる。こういう建築って本当に建築だよ!!!!と言いたくなります。
この建物の見学だけで行っても一日かかると思う。それだけ価値のある宿。
信州松本美ヶ原温泉郷のすぎもと旅館。お勧めします。