うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

信州 その3

建築美に溢れる宿はずっといたくなります。

日本百名宿に選ばれている美ヶ原温泉のすぎもと旅館の建築の美しさは別格。

泊まった部屋の床の間の床柱は面皮柱。そして畳床は上級武家屋敷に見られるもの。いいね!

床柱はなぐりで仕上げてあります。

規則正しく並んだ表面はつりの波。手作業だよ、これ。すごいよね。

図書コーナーの建具はガラス格子障子。

すりガラスです。よく型ガラスとすりガラスを間違える方がいますが、型ガラスはこれ。

なしじとか霞というネーミングがついています。凸凹しているのが型ガラス。ブラストを吹き付けたものがすりガラスです。

図書コーナー入口枠が凝ってる。

二重、三重と重ねた額縁が美しい。

材質はマンガシロかラワン材。この材に着色している。

マンガシロ材、ラワン材は今から35年ほど前まではよく使われていました。
南洋材で環境破壊という指摘を受けて激減。
日本が東南アジアの国々の環境破壊しているとニュースになりました。

室内はオール漆喰でカナ鏝仕上げ。

センタリングでデザインされた円も漆喰仕上げ。見事すばます。照明もレトロでいいね!

まだまだ続くよー。

PAGE TOP