うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

鋼板の錆びは危険??

来週から解体が始まるお客様の現在のお住まいの外壁。

トタンです。
トタンとは、着色亜鉛メッキ鋼板と言います。

鉄板に亜鉛メッキした鉄板ということ。錆びているよね。60年超経過。

近くで触ってみると・・・

強くこすっても地の鉄板は傷んでおらず。表面錆びです。60年超で表面錆びだけで雨から建物を保護する役目を現役で担っている事実を知ってください。
よく「ガルバリウム鋼板は錆びて、塗装を何回かしないといけませんか?」と聞かれますが、トタン~着色亜鉛鉄板でさえ、60年超も塗装もせずにこの状態ですよー。

ガルバリウム鋼板はアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板。メッキの構成がめっき組成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%と言われています。
亜鉛だけのトタンとは成分が異なり、アルミ含有なので更に強くなっています。
トタンでさえこの状態。ガルバリウムはもっと大丈夫。
何よりも雨が当たってもすぐに流れ落ちて乾燥することで劣化が遅いのです。
昔の家が軒を大きく出して壁に雨が当たらないようにして劣化を防ぐシンプルな考えと同様、すぐに乾燥することで長持ちが実現します。

錆びがあるからダメではなく、表面錆びぐらいで雨から建物を保護する目的は全うしている事実を知ってくださいね。

こんな壁、見かけるよね。意外と現役バリバリ。見た目だけが悪いだけで機能性は維持。すごいよー。

PAGE TOP