職人さんのご紹介の顔を立てるべく、少し遠方ですが足助まで来ています。
大正時代の建物とのこと。
建物の構え、構造、間取りなどは当時の日本人の暮らしそのものを物語っていますよー。
屋根が抜け落ちて悲惨なことになっててねぇ・・・
屋根の大改修。
まずは足場。こんな場所。のどか。物音一つなし。
これめっちゃ難しいです。
構造躯体がどこまで傷んでいるのかもわからないので、足場を組んでからチェック。
こういう大規模修繕やリノベーションは新築より難しさがあり、知識と知恵、そして現場に即した臨機応変の対処が求められます。
そういう点では新築は当初0からのスタートなのでやりやすいのです。
工務店は新築ではなく、大規模修繕、リノベーションに本懐があり。その考えは昔から変わっていないですぞ。
技術をベースにした知識と知恵の集積。それも現状に合わせて考えていくという経験値もとっても必要な仕事。
ものづくりの基本。
こういう経験を蓄積してスキルを高める。お客様がオーダー下さるからスキルアップができる。
だからお客様は昔は施主様と言ってた。施す主。
脈々と受けつなぐ技術はこうして代々受け継いでいくわけです。
最近のトレンドになっている建築にはそれはないよ。
職人の技術、知識、知恵、臨機応変さ全く要らない家ばかりだもの。
だいたい本物の木を使っていない時点で職人が育つ環境を排除だからね。
職人の手間を削減することばかり考えて素材、材料選択しているようでは職人がいなくなってしまいますぞ。