千種区で平屋の解体工事を進めています。
お客様が生まれ育った実家。
思い出が染み込んでいます。
飴色になった柱は家族の日々を見つめてきた証人です。
私はいつもやること~思い出がしみ込んだものを解体前に取り外して違った形でプレゼントを。
まずは柱。
床の間の横の化粧柱を取り外し。これ結構大変だった。
キズもあるけど、それが味。
家財についていた金物類。
お母様の花嫁道具だった桐たんすの飾り金具を取り外しる
これ全て手打ちです。昔の人はどうしてこんなに上手なんでしょうか。素晴らしい。
和室2間の間に合った欄間。
杉柾目の一枚板。貴重品です。
飾り掘りは桐の花だったりいろいろ。手掘りだよ。この花柄もずっと家族を高い位置から見つめていたんだよ!
大工さんが腕を振るった木造建築には、このような化粧の木材がたくさんあります。
最近は少なくなってしまった。
ビニールクロスで真っ白けだし、塩ビシートを貼った建材だらけだもの。
時間が経つと汚れて美的じゃなくなるものばかり。
木を使いましょうよ。
時間とともに色が変わり、傷もついたというより、その時を刻んだということさ。
思い出が刻まれたこのようなものを形を変えて届けたい。
住とは人が主と書く。
主だった証が刻まれたものは世界で一つ。
そんな家づくりをしていきたいです。