インスペクション(既存住宅状況調査というのが正式名称らしいです・・・ややこしいね)のコツは見えない所をどれだけ見抜くことができるかです。
経験値のない方は資格を持っててもできないと思うよ。
インスペクションを依頼されたお客様に寄り添うような報告書にしてあげないといけないよ。
売却検討の方からの依頼に寄り添うことは、「真実を包み隠さず報告する」ことです。
漏水していたら「漏水あり、対処はこのようにされる方がいい」という提案までしてあげることです。
漏水しているのに隠すことはダメです。それは購入される方が困るからです。
売り主さんの告知に虚偽も絶対してはならないこと。
見えない所を見ることで告知がなくてもある程度わかるものですよ。
さて天井裏。
本物の大工さんがやった家だとすぐにわかります。
全くたわみや曲がりもなし。状態のいい古民家と言ってもいいと思います。
その中で???が何点かあり。
まだ10年、15年ほど前でしょうか・・・合板が下地に使ってあります。
増築部分。
このような天井裏があるのに、どうして合板と思ってしまいます。
おそらく施工した業者さんは知らないんだと思う。
50年以上前の野地板と新しい合板・・・合板の方が早く朽ちるよ。それは真実。
インスペクションを行うとその家の履歴がある程度見えます。
後から行った業者さんが何を考えていたのか?どうしてこれをこうしたのか?
意図が明確なものと不明確なものがあり。
いくら時代が違うと言え、シンプルにプロの提案を妥協なくやっていきたいものですね。
そこにはコストとの闘いがあるので悩ましいところです。
絶対に!という部分は他を削ってでもやりましょう!がプロではないかなと思っています。