仕事始めの昨日は、早朝から現場にて大工さんと増築部分の矩計をチェック。
現在の建物の高さを確認しながら、増築する部分の納まりを検討して、それをもって構造材を加工する。
私が大工の修業を始めた頃は、新築の仕事がなく、増改築の仕事が圧倒的に多くて、大工仲間が新築をやっているのがすごく羨ましかったの思い出します。そんな時に親方から言われたのは「新築は誰でもできる。増改築は本当の技術と知恵がいる。増改築ができれば新築なんかは簡単にできる。いずれそういうことかわかるから」と言われたことを思い出します。ほんとにそう思いますよ。今、増改築ができる大工さんがいるんでしょうか…大工の世界も随分とレベルが下がってしまって寂しい限りです…寂しい限りです…
さて今回の現場、
増築しながら、内外装を全面的にリフレッシュすると言う大工事で私の経験値の中でも非常に難しい感じです。
何が大変かと言うと、お住まいになりながら増築したり、内部の改修をしたりするので、結構配慮の連続になるからです。
新築よりもはるかに難しくて、こういうことができる工務店がどんどん減ってるような気がします。技術が必要なのです。新宿は技術はさほど必要ではなく、事前に決まったことをそのままやればいいだけで、今回このお客様の工事を請け負ったときに強く強く感じた私です。
大工さんとの現場墨出しを終えて、会社に戻ってくると構造材がドカンと入ってました。
土台、柱は、ヒノキの4寸角。脂身がいっぱい載ってて非常に良い木。
梁や桁は杉の4寸版。赤みが強くて目が詰まってて。重量級お客様もきっと喜んでくれるはずだよ。しばらくは、大工さんの墨付け加工の姿をブログにアップしていく予定です。