うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

セルローズファイバー断熱 その3

お盆休みの方も多いような8月18日。朝の車も少なく本格的には月曜日からスタートなのでしょうね。コロナが高止まり状態、お盆前がピークという情報もありましたが、さてどうなんでしょうね。

本題〜

ぜひぜひリノベーションにもセルローズファイバー断熱を採用してほしいと思うこの頃。
建物を裸にしなくてはならないのでハードルが上がりますが、ダントツで満足度アップします。その秘密は性能だけでは語れない素敵な魅力があるからです。

デコスファイバーの性能をご紹介します。

断熱性能に大きくかかわってくる数値は「熱伝導率」というものです。
これが低いほど性能が高いという事です。
0.040W/(m・K)という数値はまずまずのものです。

グラスウールは0.05、発砲スチロール系で0.032、ウレタンフォームで0.024、フェノールフォームで0.02となっています。モノによって熱伝導率は決められており、左右するのは厚みです。

発砲スチロール系、ウレタンフォーム系、フェノールフォーム系は有利になっており、そのために外断熱の高気密高断熱が流行っているわけです。

セルローズファイバーは高気密とは無縁です。調湿作用を保つために室内側に防湿バリアは貼りません。そんなものを貼ってしまったら、調湿効果がなくなってしまって意味なし。火災になった時も防湿バリアのシートがガスを出すのでセルローズのいいところが無くなってしまいます。

若干性能値からすると不利に働くセルローズファイバーですが、他の部位で性能値を上げていけばいい。

性能値だけで暮らすわけではない。
暮らしたときには、暖かく涼しい、べとべとしない、火災でも安心、外部の騒音が入ってこないなど、はるかに豊かです。

セルローズは性能値は劣りますが、他の魅力は別格です。

この性能を維持するためには、施工が大切。

施工は責任施工で、講習や試験を受けた職人のみしかできません。
その責任施工によって壁体内無結露20年保証も出ているわけです。

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