この2週間、もりもりと勉強しているのが耐震補強。
先日も南海トラフについてのニュースが出ていましたね。

建築に携わる者がやらなくてはならないのは、旧耐震住宅の耐震補強です。
これが複雑怪奇で皆、やりたがらない。名古屋市の無料耐震診断もややこしくてねぇ。あの一般診断と言われるやり方は評価が低く出るようになっています。理由はお役所がリスク回避のため。
構造評点1.0が現行基準ですが、0.1とか0.12とか普通に点数が出ます。2階の荷重全てが1階に負担されるという計算方法など悪い方向に評価が出るようになっているからです。
こんな家じゃないよと思っても公的な診断だから勝手に変えるわけにも行きません。
この一般診断で補強をするととんでもない耐震補強になり、コストも恐ろしいほどになります。
先日勉強してきた精密診断、これを徹底的に学んでようやく理解が深まり、耐震補強計画を持参して役所に事前相談にいくというところまできました。
もう少し詰めないと行けませんが、目鼻が立ちましたよ。
診断作業の仕方がわからずでストップしたりしたけど、何とかスタート地点まで到達。
補助金をもらわないといけないので、役所のクリア条件を満たさないと行けません。
それが面倒、笑。
昨年なかった資料が追加で出されていて笑ってしまったよ。

だったら最初の無料耐震診断も一般診断ではなく、精密診断でやればいいのに。
設計する者に対しても補助金が出るようになったのはいいけど、これ命を守るための設計だからね。
知恵も知識も必要、時間もかかる。もっと出していいと思う。やってみてそう思うもの。
細かくて面倒なことが多いので労力がかかります。設計屋は嫌がるよ。
特に施工に詳しくない設計者には無理。耐震補強は設計と施工が一体にならないといけない高度なレベルが要求されます。設計しても現場では違うということも必ずある。だって最初は構造が見えないんだもの。ハードルが高い耐震設計と耐震改修。
プロの凄技を磨いていいご提案していきます。
