現状復帰のための解体、改修工事をしています。
何と解体中に判明したのが、雨水が壁の中に入り放題で柱が腐っててボロボロ。
そこで少し横に構造柱を立てて、そこを壁にしてシヤッターをつけるという作戦です。

新しい柱の横にちらりと写る真っ黒な木材は傷んだ柱です。触るだけでボロボロ取れてしまいます。

新しい柱の横にボロボロになっている柱が見えるかと思います。

まぐさに檜105角をドーンと配置し、シャッターの重量を受け止める作戦。

こういう修正って難しいのですよ。臨機応変さが必要。臨機応変さが出せるには、基本をしっかりやっていないとできません。
私は若かりし頃は木造住宅以外に、店舗改修、鉄骨の内装、コンクリート住宅の内装、型枠大工、基礎の型枠+生コン打設などありとあらゆるものをやっていました。当時は木造住宅を主とする大工なのにどうしてこんなことをと思ったものですが、後日様々な現場を対応していく中で引き出しがたくさんあり、何があったも対処できるようになっ言いました。これは若い頃に何でもやらされた経験が生きている。
親方に感謝しなくてはならないですね。
引き出しの多さは経験値の多さと比例する。
偏るとこれができない。当時は組合の仲間の大工が新築だ〜建替えだ〜本家普請だ〜と華々しくやってたから羨ましかったけど、それだけやっていたら引き出しは増えていなかったはず。人は意味があって今の出来事が起きているということ。いやいやせずに、真摯に受け止めることが大切だとつくづく思います。
