お客様からこんな本を贈っていただきました。
一日一枚という構成で毎朝1ページを。
若い頃は経営とはなんぞや?会社組織とは?といろんな本を読みました。
いろんな本を読みましたが、ハウツーものがどちらかと言えば好きではなく、人の根っこに触れるものが好き。だから新渡戸稲造の武士道なんて大好き(笑)
岬龍一郎さんが訳したこの一冊は摺り切れるほど読みましたねぇ。
武士の徳目には、七つの徳「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」。
武士の行動を基本となる徳目で、これは現代にも通じるものだと思います。親から言われた「自分だったらそんなことやられたらどう思う?」の一言は「義」に通じるものであり、「ちゃんと挨拶しなさい」は相手を慮る気持ちを行動に表すこと。すなわち「礼」。
いい解説しているネットがあったので転記しますね。
義 ― 正義を貫く心
「義」は武士道の中で最も大切にされてきた徳であり、正義を意味します。どんな状況であっても、卑怯なことや狡猾な行為をせず、正直に正義を貫くことが「義」です。かつての日本人は、この「義」を非常に高く評価し、日々の生活の中で実践していました。現代でも、この「義」を大切にし、正直で公正な社会を目指すことが重要です。
勇 ― 正義を成す勇気
「勇」は「義」の双子のようなもので、正義を成すための勇気を意味します。相手がどんなに卑劣で危険な行いをしても、自分の正義を貫くためには勇気が必要です。しかし、勇気とは無謀な行動を指すのではありません。水戸光圀が「死ぬべきときにのみ死ぬことこそ、真の勇気である」と語ったように、真の勇気には冷静さが求められます。私たちも、真の勇気を持って困難に立ち向かうことが大切です。
仁 ― 他者を思いやる心
「仁」は慈愛、つまり他者を思いやる優しい心のことです。特に強い者ほど「仁」が必要とされ、偉大なリーダーにはふさわしい「王者の徳」とされてきました。「武士の情け」という言葉が示すように、相手を見下すのではなく、正義と公正な心を持つ武士だからこその慈愛に満ちた行いが「仁」です。現代でも、このような優しい心を持つことが、他者との良好な関係を築く鍵となるでしょう。
礼 ― 他者への思いやりの表れ
「礼」は礼儀のことですが、それは単なる作法にとどまりません。礼の根幹には「仁」があり、他者を思いやる心が行動として表れるものです。礼儀を重んじることで、私たちは互いに尊重し合い、円滑な人間関係を築くことができます。日常生活の中で礼儀を意識することで、周囲との関係がより良いものになるでしょう。
誠 ― 正直であることの大切さ
「誠」はその字の通り、正直であることを意味します。「武士に二言はない」という言葉のように、武士が発した言葉は非常に重く受け止められました。嘘をつくことが明らかになった時には、死をもって償うという逸話も多く、「誠」は命よりも重く見られていたのです。現代社会でも、正直であることは大切な徳です。正直な行動や言葉を心掛けることで、信頼関係を築くことができます。
名誉 ― 高潔な生き方の証
「名誉」とは、恥を知り、高潔な生き方によって名声を得ることを意味します。武士道では恥は最大の侮辱とされ、幼い頃から恥の感覚を教えられてきました。名誉と名声が得られるならば命は安いものと考えられ、その状況に直面した時には静かに決断し、命を惜しむことなく行動しました。このような名誉の精神は、現代においても大切にすべき価値観です。
忠義 ― 主君への忠誠
最後に「忠義」についてです。「忠義」は主君に対する服従や忠誠を意味します。しかし、ただ盲目的に従うのではなく、主君の命令が自らの正義や名誉と相違する場合には、命を持って気持ちを訴えることが求められました。このような「忠義」の精神は、現代のリーダーシップにも通じるものであり、上司や部下、同僚との関係にも応用できる考え方です。
頂いた本は武士道にも通じる内容がたくさん散らばめられています。
私なんぞにこのような本を贈っていただいて感謝しかないです。
いつまで経っても右往左往している私ですが、その方が働き続けるためには必要な事と思って努力するよ。
働く=世の中のお役に立つということ。お役に立たないなと感じたら、潔く身を引かねばね。これは7つの徳目には入っていないけど、「克」になる。克己。
克己とは私情や私欲に打ち勝って、社会の規範や礼儀にかなった行いをすること。律するという言葉にも通じる。
自分を客観的に見れないよう時は、アウト!退場という事ですよー。