成人の日で思い出すのは苦々しいことばかりです。
まずは高校二年で引っ越したので、成人式の会場が引っ越し先だったこと。懐かしい同級生と会うことは無いよね。
そして大工始めてまだ間もない頃で、必死になっていた時期。成人式だからという喜びなんて全く無くてこの苦しい毎日を脱したい一心でした。おまけに成人式の日は仕事。土曜、祝祭日は仕事だったもの。日曜日だけ休み。現場の施主さんから「成人式に行かなくていいの?」と聞かれたことを覚えています。「仕事覚えるのが優先」なんて優等生の発言していた記憶がある。
友達たちはさぞかしワイワイやっていたんだろうと思いますが、行ったとしてもそんな気分にはなれなかったと思います。とにかく毎日が必死。
大工始めて三年間は本当に厳しかった。今思うと、限界を超えるまでやったこの時期があったからこそ、自分にはたくさんの引き出しと勇気、行動力が生まれたのではないかと思います。
そんな時期でも小学校の同窓会があったりして、行くには行ったけど凄い違和感があって「もう二度と行かない」と決心もした。この違和感はまだ幼い考えの自分の頑なさから来ているのは後から思ったけど、当時は「皆はなんて楽なことやってんだよ」と自分を悲劇のヒーローに仕立てていたんだろうね。
人それぞれある。海千山千。千差万別。いろいろあっていいのに、恐ろしいほど自分を追い詰めた(追い詰められたって言った方が正解かな?)ことで、回りを受け止める度量が無かったのでしょうね。小さい野郎だったな・・
でも、この時期のおかげで様々な出来事を乗り切る力をもらった気がします。
成人の日を迎えるたびに、同じことを思い出します。
「頑なな心はダメよ、ふんわりした心でいこまいか~」をこそっと示唆してくれたのが成人の日だったんだと思っています。