図面に記載され、設計士がしばしば発するFL(エフエル)という言葉。これってなんですか?と聞かれることがあります。
エフエル=FL=フロアーラインという床の位置を示す言葉です。
下記の図の右下に▼FL-585とあるところに注目。
一番左下に▼フロアーラインとありますよね。
ここが床の基準高で、そこから585㎜下がったところが一番右端の−585ミリになるよと表した図面。
フロアーラインを基準にそこから何ミリ亜がっているか?下がっているか?で職人さんに指示しているわけです。
またこのフロアーラインを設定するために、ベンチマーク(BM)というものも設けます。
これはずっと動かないものを基準にします。
例えばマンホール、境界杭など工事によって高さや位置が変わらないものを軸にします。
ベンチマークをマンホールとして、1FL はBM+600とあればマンホールより600ミリ上がったところが床の位置ですということ。マンホールをベンチマークにするのは主に新築。
リフォーム、リノベーションは既存の床から玄関土間は何ミリ下がっているとかになるので、FL−180㎜とか記載します。
私たちは当たり前に使っていて、職人さんたちも当たり前に理解していることがなかなかお客様には分かりにくいことがあり、なるべく分かりやすい言葉で伝える努力はしていますが、出てしまいますねぇ。
同じく複雑な構造をしている車などでは営業さんは難解な言葉は使わないし、使わなくても見りゃわかるので工場で作り現物がある仕事はこの点は楽かなと思います。
建築は現物があったとしても、そこに変更を加えるので専門用語になりやすい。仕方ないけどね。
また何?これ?という言葉があれば書くよ。