型式認定している建物だとあっさり通す長期優良住宅申請。形が決まっているワンパターンの家が型式認定。
完全オリジナルの一棟になると「あーでもない、こーでもない」と些細なことで時間が引き延ばされる。
設計チーム、怒っていましたわ。
「どうして今更こんなことを投げてくるのか?全く今まで問題なかったのに」とね。
予定を大幅に超えてようやく許可下りましたが、工程が大変更です・・・
確認申請が下りているのに、長期が認可されないと着工できないという縛りも以前からあります。
リスク回避ばかり考えて経済回すことは考えていないのかよ!と言いたくなります。
縮こまった社会になって寛容さが無くなっているこの国。リスク回避が中心の考えだと、トライする人は出てこず、ますます活性化しなくなる。
他国に遅れを取ることは必定。
昔ながらの木造建築に縛りをたくさんつけて、木の文化が崩壊しそうになっている業界。
こういうことは報道はしない。
伝統産業の職人が少なくなったという話題はたまに見るが、町場の職人と言われる人たちに焦点が当たることはない。モノづくりの原点は職人なのにね・・・
工場で難しいモノづくりしている人も職人、建築も然り。長い修業を経て一人前になった職人たちが行き場を失いやる気もなくなって、跡継ぎ候補はいても「やらなくていい」という。
自分の技量を押し出す職人は本当のことを言うので面倒くさいと言われ、誰でもできるようなモノづくりに替えてしまっているのがこの国の現状。
プロの職人は壊滅状態です。
長期申請一つ見ても、その対応は未来を見据えたものではなく、基本は保身が軸にあるでしょうね。
書面だけでチェックしていて、現場のチェックはなし崩し。本末転倒。
お客様にお待たせしてしまいましたが、ようやく前に進みます。
2月初旬建て方。
1か月遅れてしまった。申請許可下りるたるの時間は確保していたのに、こんなに遅れるなんて初めて。
建築は夢のある産業という時代が確かにありましたが、こんなていたらくでは夢なんて描けないよ。
本物のものづくりする人たちを支えないと国の未来が心配です。