うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

築50年の戸建

非常に質の高い売り出し中の物件をお客様と見てきました。

以前書いた昭和レトロデザイン。
照明器具だけポチリと撮影。

ブラケット照明。

表面の木は突板。
下に出ている鎖を引っ張れば点灯、消灯。

最近の照明と異なり、質が高い。いいものは実にいい。これがただの古い照明と思うのか?レトロチックな手作りの貴重品と思うのかは大きな違い。

ガラスで囲まれたシーリングライト。真鍮の受け材が見事。


これは普通っぽいけど、実はガラス。今ならプラスチックだよ。

1974年築。50年前。私14歳。1974年は中日ドラゴンズが巨人のV10を阻止した年。

高度成長から熟成社会に移行する時期。オイルショックもこの後にやってきてトイレットペーパーがないと大騒ぎしていた時代。

当時はカップラーメンが出始めた頃で、録音できるカセットデッキやしばらくするとウォークマンなんていつでもどこでも音楽を聴けるものが出たりと目覚ましい時代でしたねぇ。ケンタッキーを初めて食べてびっくりしたのが1978年、高校3年の時(笑)
スガキヤもね。

豊かな時代だと感じていたけど、建築もそうだったんだと改めて感じます。
照明一つ、その時代の背景を思い起こさせる。
とてもいいものを拝見しました。

質が高く、お住まいになっている方が大切にしてきた家だとリアルに感じた時間。
この家は幸せだよね。

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