うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

瓦の交換

チェックしていたら、瓦が割れているのを発見。
この屋根、防水シーリング工事をされていました。その時に載って割れたのだと推測します。載らないと割れることはまずないからね。
模様のように瓦についているものは瓦表面の釉薬の劣化の影響。割れてはいないよ。問題なし。

瓦の構造は以下の写真。

土葺き瓦の上に乗るときは谷という部分に乗らないといけません。
谷部分の下には土があり、密着しているので人が乗っても下の土が荷重を支えてくれます。

桟峠とありますが、谷があれば山と言われるところ。
そこに乗ると下に土はないのでガタガタし、谷に密着していた土と瓦が離れガタガタになります。
そうすると割れる。
写真の割れは山に乗って体重がかかったからです。

直し方は簡単。撤去します。下に土があるでしょ?

はめこんで完了。

差し込むだけで大丈夫か? と言われそうですが、ちゃんと引っ掛かり部分があるので落下はしませんよ。
土葺き瓦の補修はこのようにやります。
車に地下足袋があってよかったー笑。
大工だからなんでもできるよ。昔の棟梁はそういう人たちです。小生も然り★


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