うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

今年は大敵襲来なし?

工務店の大敵は台風。
現場が大変になります。
足場のネットをたたむ、外にある廃材バケットを飛ばないようにする、仮設トイレも然り。
外に保管している資材〜主に木材ですが、濡れないよう、飛ばないよう養生をする。
建て方したばかりだと屋根のルーフィングや建物が濡れないようシートグルグル巻き。
これをやるだけで大変なのです。

八月に日本を横断するかもと予測された台風10号は精神的に最悪。


もう15年?20年?台風が毎週のように来た年は地獄でした。
建てたばかりの現場にやってくる。
屋根防水シートが飛んだりして、ご近所にも迷惑かけてしまった。
当時は全社員が台風の中を現場に行き、びしょ濡れで養生もしていました。
今思うと危ないったらありゃしません💦

10月も半ばになり、そろそろ台風シーズンは終わり。
名古屋襲来がなく、現場は通常稼働ですが、まだ安心はできない。
台風だけはやめてくれと工務店の連中は皆思っているはずですよ。
アメリカではハリケーン風速67メートル?というものが襲ってきて、500万人に避難命令が出たとニュースで見て台風どころの規模ではないようです。
台風とハリケーンの違いがよくわからないですがねぇ。

思い出すと親方と仕事していた時、建てたばかりの家に台風襲来。
土壁+土葺き瓦の時代。
瓦を葺いたばかりで土壁もついたところ。
ひたすら重たい建物が窓もなく強風がふき抜けたら、倒壊する危険があるので親方と朝まで丸太ん棒で突っかい棒をして待機したことがありました。
もちろんびしょ濡れ。
土壁が何カ所か雨で落ちしまいましたが、建物は揺れに揺れたが倒壊せず。
親方かっこよかった。
まさに工務店魂。
その精神は忘れてはならないけど、もうそんな経験をする時代ではないね。
建物より人が大切の時代ですもの。
昔は人より建物の方が大切。
人より材木の方が大切。
材木の方が高かったからね。
そんな時代もあったということです★


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