売りに出ている不動産物件をしばしば見に行きます。
お客様と同行で見に行くことも多く、これは自分の中ではなかなか楽しい事なのです。
納まりというお客様にはあまり関心がないことをメインに見るので粗探しみたいに見えるかもしれませんが、自社の普段やっていることと照らし合わせて見るって仕方ないよねー。
そんな私が先日見つけたのがこれ。
反対側にも。
巾木が途中で終わっている・・・リフォームした物件なので、過去の姿形はわかりませんが、おそらく壁を延長したのでしょうね。
赤丸つけた部分が壁の増設部分。
そのために巾木を延長しないといけないのですが、ないのはどうして?
一般の方が見ると何も思わないかもしれないけど、原則からするとこれはタブーです。
巾木の役割は床と壁の角を隠すため、そして隙間を無くすため。
床は歩くと振動するので、巾木がないと床と壁の接点が必ず隙間が出てきます。
ここは正直延長してほしかったな。
お客様にもお伝えしましたが、おそらくリフォーム屋の監督がこういうことを知らないのと、材料を監督が持ってこないから大工がやらなかったのが重なってこうなったのではと思います。
まずまずきれいな仕事してあるのに勿体ないなぁが正直な印象。
ダメというわけではないですが、納まり、デザインとしてはワンランク落ちてしまいます。
生活に支障があるかと言えばないです(笑)
間取りもよく、立地も良くて購入されても良い物件です。
このような粗探ししてしまうのは仕事柄。
大勢に影響はないけど、細部はデザインの肝なのでどうしてもこだわってしまいますね!!