中皮腫のガン発生確率が高まると言われている有毒物質アスベスト。
石綿です。
石を綿状に細かくしたもので、それを建物の耐火被覆などに使われていた過去があります。
これです↓
鉄骨の梁が耐火の対象だったんでしょうね、そこだけ吹付されています。
私が若い頃は、ここに天井を作ったりしていたんですよ。吹き付けられた石綿を触りながら(*_*)
木造住宅では防水ベランダの下地に写真のような鉄骨のプレートを敷き、コンクリートを打設して防水層をつくるのが定番でした。
リノベーション計画中のお客様の現況図面がこれ↓
石綿と書いてあるところに赤で囲みをしました。これを除去するのに、100万円単位の費用が発生します。アスベストの危険区分があります。
石綿の吹付はレベル1。特に厄介な除去作業になります。
過去にはたくさん使われていた石綿。
解体する前の調査費用だけで5~10数万円かかります。
石綿は強度が出て、製造もしやすいためにたくさん使われています。
アスベストの屋根。コロニアルと言われるスレート瓦。色が剥げる屋根と思ってください。最近のはアスベストではないよ。昔のもの。
軒天井板にも燃えない建材でアスベストラックスというものが使用されていた。
塗装にも入ってた時期があります。怖いね・・・このように剥離させてアスベスト調査します。
古い事務所で見かける床のPタイルと言われる30㎝角のビニール床。アスベストが入っていることで劣化しにくくなっています。
そしてサイデイングにも。サンプルを取って試験するのです。
多岐にわたって使われてきたアスベスト。除去費用だけで100万円単位かかるなんてうんざりだよね。
多少なりとも国が撤去費用の補助出すべきではないかと思います。国中にあります。
至る所に残っている。それは国が認知した建材だから販売されているのです。
解体費用がこんなことでアップするのは、個人的には納得できず。
でも放置できない。難しい問題だよ。