現在新築中のお客様が持ってらっしゃる槙の板。
割れがあったり、腐れがあったりで加工が難しいけど、こんな木取りができています。
原板はこれ。
優しい色合いときめ細かな木目。
こんな風に割れ、曲がり多々。
槙の木、独特の個性的な肌合い。
木取り指示。原板に書くのが一番間違いなしですよー。
削ると・・・・独特。
長さが小さな板も。
節がまた独特。
高野槙は昔は風呂桶、汲み桶、風呂の壁、天井などによく貼られていました。
水に最高に強い。
水に強いと言えば、桧、ヒバと言われる方もいますが、最強は高野槙。
今でも風呂桶をつくっている会社があるのでリンク貼っておくよ。
http://www.kiburo-seisaku.com/about
10数年前、高野槙の風呂桶つくりました。
熱田区の職人さんに依頼してつくってもらいましたが、もう最後の材料と言ってました。
開店休業状態だったし、オーダーも滅多に来ない。
技術は合ってもオーダーがなかったら発揮できないよ。
思い起こせば、私が子供の頃は木の風呂でした。
そしてオヤジが現場から持ってきた端材を鉈で割って焚き木に。
風呂釜は外。
寒い時は外に出て、薪をくべる。
これが本当に嫌だった。
木の風呂は桧と言ってた。思い起こすと確かにそう。
温まる。沸いた湯が冷めにくい。
ヒノキの香りがしていた。
すごいエコロジーな生活が50年ほど前には当たり前にあったね。
高野槙、滅多に見ない貴重材。
また現場で設置出来たらアップするからね。