うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

生コンクリート検証 4

コンクリートのクラックについて書こうかと思いましたが、クラックの前に床の傾斜基準について。

クラック補修基準を知らない人が多い業界です。
理がなく大丈夫はあかんでしょう。

床の傾斜の基準知っている??びっくりするほど勾配がきつい基準です。

1000分の3㎜。すなわち1メーターで3㎜下がりの範囲はOK。
10メーターで3㎝の傾斜だよ。これはかなりの傾斜です。3/1000が新築住宅。

中古住宅は1000分の6㎜。ネットから失敬した絵。

10メーターで6㎝の傾斜。めっちゃ傾斜あるよ。

幅0.3mm以上、深さ4mm以上の「構造クラック」と呼ばれるひび割れが発生している場合は、基礎を補修が必要です。

この写真のクラックは構造クラックではなく、表面のモルタル塗りのクラックです。
だから補修は不要。

構造クラックとはこんなものを言います。これもネットから失敬。

コンクリート表面がつるっとしているでしょ?
さっきの写真は表面がザラザラ。ザラザラの仕上げはモルタル刷毛引き仕上げ。
つるっとしたものは基礎コンクリート本体。
これ0.5㎜ある。完全なクラックです。
こういう場合は補修をしなくてはならない。

原因は急激な乾燥、コンクリート強度不足、コンクリートスランプ大、配筋の粗さなどが挙げられます。
対処はまた次の時に。

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