うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

城址探訪 遠江国その1

旧国名遠江は東三河の東、浜松、天竜、磐田、掛川、袋井あたりの三角形を示します。

名古屋からだと城址探訪して日帰りはまぁまぁしんどい。城址を歩くって急勾配の坂を登ったり降りたりだし、足元は地道で石もゴロゴロ。真冬でも汗だくになるほどの運動量だもの。

興味なしのかみさん連れて行くとこじゃないし、何がなんだか全くわからんから楽しくないと思うよ。

せっかくの遠征だし、行きたかった城址なので隙間時間を無理矢理つくり、一泊で探訪へ。

まずは遠江の最北端、北遠の高根城址へ。水窪という長野との県境にある小さな町。武田信玄がここで栃餅を食べて元気になったという逸話が残る町です。

ここの登城がめっちゃキツかったよー。

おそらくここが大手道。

泣けてくるような急坂。

廓が復元されてる。最近は発掘調査で柱跡、礎石が見つかり当時の建物が想定されこのような復元も増えたよ。ここに立った瞬間、矢狭間から横矢が掛けられイチコロ。

堀切。山を削り堀をつくり、敵襲を受けにくくする工夫。

ここも堀切。薬研堀と言われる堀の切り方。

ここは切岸。

この道を攻め上っても切岸の上から横矢を射られやらちゃう。

こんな仕掛けを険しい山の尾根かつ人力でつくるんだから、当時の人たちの体力は桁外れ。

山城を見る楽しみはこんなところにもあります。

その2に続く…

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