築年数をかなり経た鉄骨造のリノベーション計画をしています。
当時の図面から耐力壁、筋交ブレースの位置を把握していましたが、図面と全く違ったところに耐力壁や筋交が配置されているというのがほぼ定番です。
昔は本当にいい加減で、工事中に勝手に変えているんです…💧
私の経験であったことは、確認申請を出して新築しているのに中間検査が終わると「この部分を増築してくれ」とお客様から言われ仕方なくやったことがあります。
はっきり言って違法です。
窓の位置、入り口の位置もお客様の指示で変更したこともあるし、確認申請さえ通り、中間検査を合格したら何でもありの世界でしたねぇ。なので、図面と実際が全然違うということは本当によくあること。いけないことなのですが、これが事実なんですね。中古戸建てをチェックに行きますが、図面と現場が違う事は、しょっちゅう。
そんな経験から一部解体して図面と照合すると言うことをいつもやっています。
鉄骨造リノベーション計画をされているお客様の家を部分解体して図面と照合開始。
図面通り、筋交いブレースがあり!
ここの柱も図面通り。黒い柱が鉄骨柱。
ここにも図面通りに柱がある。
予想していたけど、ここに太い梁が。
柱と耐力壁に関しては図面に表記がありますが、梁に関しては全く情報はなく要所要所で解体です。
すばらしいと思ったのは全てが図面通りだったって言うこと。とある大手メーカーの建物。ちゃんとしている。後は度困らないように配慮あり。
もう一つ、びっくりしたのが2階の床の構造です。
先程の梁の上に60ミリのスチールの根太+20ミリ合板+遮音材12ミリ+フローリング12ミリの分厚い構造。
これはあっぱれだよ。通りで2階の床がガッチリしてると思いました。こういう良いものは残してそのまま使ってもいいかなと思っています。
部分解体したことで、これでプランニングが完成に向けて動けます。
リノベーションは難しいけど、楽しい。建築マンの知識と知恵と技術を結集させないとできないから難しいけど、完成したときの喜びは、お客様と同じ位の喜びもいただけます〜★