墨付けというのは、大工さんが木材に加工するための寸法線を入れることを言います。
これが墨壺。
15年ぶりに倉庫から出してきたとのこと・・・時代は変わったよね。
手に持ってラインを引いている道具が墨差し。
竹を割って、このような形に加工するんですよ。片方がラインを引くため、もう片方は字を書くために細工しています。
私が持っているもので説明すると・・・こちら側がラインを引く方。竹が細かく割れていますよね。
反対側はこんな風。
使っていないので、使えるレベルではありませんが、水に浸して馴染ませていくと使えるようになるよ。
全体はこんな風。
長い方かな?長い方がかっこいいと思ってて(笑)
短いものにする人もいますよ。
でも墨差しが割れる人は皆無の有様です。
だってホームセンターで墨差し売ってるもの。
これが程度の低い墨差しで腰がないというか、すぐにパサパサになってしまう。
道具を見れば職人はすぐにわかる。
やってきた人か、そうじゃない人かすぐにね。
厳しい修業をしたかしてないかもこれで見分けられる。
私の年代でも千差万別。
ちょうど境目の年代です。
できない大工の共通項・・・
・ベラベラしゃべる
・悪口を言う
・道具が汚い
・車が汚い
・服装がだらしない
・プライドがなく、後ろ指刺されそうな仕事でも構わずやる
・木のことを知らない・・・例えば木の使い勝手・・・これについては明日以降で。