築54年のお住まいの大規模リノベーションが始まっています。
内装解体の前の姿はこんな風。
ここからどんなふうになるか少しずつリポートしていきたいと思います。
リノベーションと言うのは、新築の状態に作り直すと言うことです。
リフォームは新築の状態に戻すと言うことです。
この2つの区分けをしっかり覚えておいてください。
リフォームは壁を変えたり、床を張り替えたりと言う内装工事が大半ですが、リノベーションと言うのは構造の補強、間取りの変更、劣化した部分を新品同様にやりかえる、こんなイメージで考えていただければと思います。
リノベーションは高い技術がないとできません。中途半端な内装だけの知識だと、補強等は場当たり的になり、本格的なものにはなりません。
工務店と言うのは技術を持っている会社であり、新築もできるし、リノベーションもできる。リノベーションができたら新築はサラッとにできると思っていたほうが良いかもしれませんね。
リノベーションの難しいところは、構造を傷めずにさらに強くする工夫がいると言うことです。現場の構造をしっかり把握した上で、解決策を見つけていく。これは眼力がないとできないことです。
このお住まいは築54年。素晴らしい構造材と大工さんの技量がミックスして劣化なし。
耐震の補強しなくてもバランスのいい建物ですが、より強く補強します。
当時の棟梁の技量は高い。下手な大工は頼まれない時代。私の父が36歳ぐらいの時の建物。当時は30歳過ぎた棟梁は多くの人たちが高い眼力と技量を持っていたからね。今とは大違い。
この建物をしっかりやっていくれる大工さんもそれなりの技量と経験値がある方です。
じやないと任せることはできない。そういう大工さんが活躍できる家が無くなってきたことを憂う私です。集成材では文化が無くなってしまうもの。誰でもできるって価値が高くないよね。
リノベーションののコツをブログで少しずつご紹介していきたいと思います。