中古住宅を購入されるときに心配されるのが、地震に対してどうなの?というものです。
耐震に関しての建物の考え方は、昭和56年6月1日以降の確認申請を出されたものに適用されています。
となると、6.1確認申請提出→6.10許可→6.20着工→当時の木造建築物の工期を5ヶ月とすると
(我々は今でもそれぐらいです、笑)11月末以降に登記されたもの、となります。
ここが基本の見方ですが、旧耐震と新耐震の違いは実際は分かりにくいです。
私が大工で経験したことを思い出すと・・・
昭和54年に大工スタート、同年中川区の土壁作りの母屋の新築。
当時を思い出すと、筋かいは柱・土台・梁に突き合わせで斜め釘打ち、柱金物というものはなく、
全てカスガイでした。
羽子板ボルトというものも釘打ち。
そして昭和58年にオール一棟任されて建てたのが池下の寿司屋さんの大将のお住まい。
その時は筋かいは土台と梁に掘り込みで正面から釘打ち、柱金物を全ての柱に取り付け、羽子板ボルトは
カン抜き式になっていました。
簡単に構造躯体の仕口(直角に接合する部分を仕口と言います)が離れないような形になりましたね。
使われている金物、筋かいの取り付け方法だけでも新旧の確認はできます。
そういう確認もいいのですが、旧耐震でも新耐震でも名古屋市の耐震診断では筋交の位置や量、
種類などで数字で算定します。
それもいいですが、一番のオススメは動的耐震診断。
震度1程度の揺れを発生させ、どこに歪みが出るか、変形は、力が加わるのかを調べます。
実際に中戸戸建を購入されたお客様の動的耐震診断試験です。
下の画像はネットから失敬しています。
これが新旧の耐震性能関係なくリアルで今の耐震力をチェックできます。
実際に揺らすことが一番わかるよねー。
事実で知る。
動的耐震診断オススメします。