ジャズに興味を持ち出した頃に購入したアルバムは思い出がいっぱいです。
このチェット・ベイカー&ストリングスは初期も初期に購入したもので、レーベルはコロンビアの重量盤。
ストリングスが入ると、人気がないから安かった思い出があります。 2000円?3000円ぐらいかな。
チェットの中でも人気はないです、笑。 ただ彼のトランペットが聴きたい一心で購入したものです。
この辺りからウエスト・コースト・ジャズというジャンルがあるのを強く感じたなー。
ウエスト・コースト・ジャズはカラっと透き通った感じのアレンジ、曲想が多くてね。
ディープなジャズが好きな人には見向きもされませんぞ。
チェット・ベイカー&ストリングスは内容はごく普通で、チェットの魅力も爆発していません。
が、手元に残すのがチェットファンの使命。 聴かなくても持っている理由はここです。
同じウエスト・コーストのメンツで好きなのがボブ・ブルックマイヤー(vtb)とバド・シャンク(as)が
入ったストリングス編成のパシフィックジャズレーベルの10インチ盤。
これめっちゃいいよ。 ストリングスの重さを吹っ飛ばすような爽快なアレンジにボブのバルブトロンボーンと
バドの鋭いアルトサックスが炸裂しています。
でも何故かこれも人気がない。
とってもいいんだけど。
ジャケットもカッコよくないですか?
人気のないものを聴いて喜ぶのはジャズならではではないかな〜。
好きならいいんです。
評論家たちが言う名盤、大名盤を無理して聞いて、納得しなくてもいい。
好き嫌いがあるんだから。
評論家オススメから聴いてしまって、ジャズが嫌いになる人の多いこと。
マイナー盤に魅力は詰まっていると私は思っています。
紹介した二枚はマイナーではないけど、人気盤ではないです。
人気がなくても好きならいい。
ジャズの聴き方はそうして欲しいと願っています。