自分たちが住みたい家をつくるのが工務店だと思っています。住みたくないと思っている家を提案するのはインチキ。
「売り媚びへつらう」という言葉が昔はよーく聞きましたが、まさにそれ。
大工の棟梁が信じて建てている家の構造材を、安物のこの材でいいとか、もっと細いものでいいとか言われたらその棟梁はゲームオーバーになってしまいます。
例えば、長持ちしてほしいと願って選んだ桧の柱を、長持ちしなくていいので集成材にしてほしいと言われたらやれないではないですか。
桧の柱を手塩にかける棟梁と集成材を扱う職人では技術のレベルが違う。
そのギャップはすごくつらいものです。
住みたい家はたった一つです。
あれもこれもない。一つじゃないとおかしい。
ただ暮らし方のコンセプトの違いで間取り、デザイン、意匠が変わるのは当たり前だけど、構造は長持ち、素材は石油由来のものを極力なくしてと厳選して提案する。厳選しているから一つなのです。
食品を販売するショップで、一品目一種類でやっているところがあります。
ベストオブベスト~ベストの中でも最高にベストという意味でしょうね。
一品目一種類、まさに厳選です。
売りたいがためにあれもこれもと置かない。
欠品してもOKというルールでやっているそうです。自分が口にするなら「これ」がベストオブベストなんでしょう!すごい。
近いうちに見てきますが、家も同じだよ。
あれもこれもない。
ベストオブベストでいい。
だから核となる部分は変更を加えることはできません。
こういう姿勢に魂を入れる。オーナー様の家はそういう家です。ベストオブベストでやっていきますよー。