うえやま建設 植山ノブオが建築や日々の出逢いを語ります

引き算の美学

神棚の上の勾配天井に杉板を三枚ペタリ。

ある意図からテキトーに貼りつけたものですが、結構いい。

漆喰の壁と杉板ってマッチするねー。

大黒様はうん十年も前に頂いたもの。

欅の一刀彫ですぞ。

白いところにすっと直線のラインが入り、色が変わるとぐいっと雰囲気が変わる。

デザインとは奇抜なことではなく、少し付け加えたり、減らしたりでかなり磨かれますね。

引き算の美学という言葉があります。

「目立たせたいものをはきっりさせるために、要らないものを削ること」

家も然り。あれもこれもとつけてしまうとぼやける。

天井に一本の梁が出ているだけトーンが変わる。

3本も出ているとまた変わってくる。

その梁を天井と同色に塗り上げるとまた異なって見える。

同色に塗り上げるのは消すという作業です。

引き算になるのかな。

写真の杉板も白く塗ると存在感はなくなるよ。こういうところが楽しいところですね。

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