そろそろ春めいて、春雨と言う言葉が出てくる時期になりました。
まだ三寒四温と言うように、寒い日もありますが、一雨ごとに春がやってくる、そんな装いを感じます。
雨の音を聞きながら家でのんびりと過ごす。
設計を考えるとそういうことも脳裏に浮かびます。
雨嫌がる方ももちろんいますか、雨は恵みの象徴。
街の音を掻き消して、自分だけの時間にもしてくれる。
そういう雨が私は好きです。
雨と大工仕事は連動します。
どういうことかと言うと雨が降ると湿度が高まり、木材に湿気が溜まります。
湿気が溜まると木材は膨らみます。
そして晴れるとその湿気が放出されて縮みます。
なので雨降りの日の大工仕事は晴れたときの縮み考慮して、固めに納めるのです。
雨降りに仕事をやって、晴れた日にその場所を確認して、びしっときれいに仕口、継ぎ手がおさまっていると「どうだい!うまいだろ!」と自画自賛するわけで、笑。
技量が試される雨天の大工仕事。
だから好きと言うわけではなく、1人で静かに過ごすことができるから私は雨が好きです。