かれこれ5年の前のことですが、三重県は伊賀上野城に行った時のこと。
目的は城と城下町。
城は昭和の初期に木造で再建された素晴らしい城でした。ここに車を止めてレンタサイクルで町を散策する予定でしたが、松尾芭蕉の生家があると知ってびっくり。
城の近くでもあり、行ってきました。
建物は古い民家で朽ちてしまいそうな安普請でしたが、中であるおじさんと巡りあい。
私の一番のいいところは、明るいところと誰とでも仲良くなれるところだろうねぇ。
私が建築関係と伝えると「それならここを見なくては」と案内してくださいました。
そこは観光客が訪れるところではなく、個人所有のお宅。過去は料亭だったそうですが、今はレンタルで貸し出しているとのこと。
それが素晴らしい建築でした。昭和初期の建物と聞きました。
円窓。格子の組み方が粋。
ら床の間の框の下を見てください。竹を木場建しています。それも黒竹、孟宗竹と交互に分けて。
下の写真は建具。格子の下に嵌め込み板。桐板です。珍しい。桐板に丸く埋まっているものがある。少しわかりにくいですが、竹なんですよ。ちょっと感動。
このように一目で気づく美しさ、洒落さは好きですが、私が一番美しいと感じたのはぱっと見気づきにくい細部!とすごく感じました。
それは明日以降に。出会いがなくては巡り会えなかった建物。出会いに感謝。